大原則として覚えておくべきは、「糖尿病に関する相談や検査の最初の窓口は、最も身近な『内科』で十分である」ということです。専門科である「糖尿病内科」や「内分泌内科」が近くにあれば、そこを受診するのが理想的ですが、必ずしも専門科を探し回る必要はありません。かかりつけの内科医や、近隣の内科クリニックは、糖尿病を含む生活習慣病全般の初期対応のエキスパートです。**Step 1:健康診断の結果を持参し、内科を受診する。**健康診断で「血糖高値」「HbA1c高値」「尿糖陽性」などを指摘されたら、その結果票を必ず持参して、内科を受診しましょう。過去のデータとの比較は、診断の重要な手がかりとなります。Step 2:自覚症状を正直に伝える。「最近、やたらと喉が渇く」「トイレの回数が増えた」「疲れやすい」「体重が減った」など、気になる体の変化があれば、どんな些細なことでも、正直に医師に伝えてください。**Step 3:基本的な検査を受ける。**内科では、問診の後、血液検査(血糖値、HbA1c)と尿検査を行います。多くの場合、この基本的な検査だけで、糖尿病か、その予備群か、あるいは正常なのかを判断することができます。**Step 4:診断結果と、今後の治療方針について説明を受ける。**検査結果に基づいて、医師が診断を下し、今後の治療方針について説明してくれます。糖尿病と診断された場合は、食事療法や運動療法、そして必要に応じて薬物療法が開始されます。予備群(境界型)と診断された場合は、本格的な糖尿病への移行を防ぐための、生活習慣の改善指導が中心となります。そして、もし、より専門的な治療や、合併症の精査が必要だと主治医が判断した場合には、そこから、糖尿病専門医のいる病院や、眼科、腎臓内科といった、適切な専門科へ紹介してくれます。最初の入り口さえ間違えなければ、あとは医療の専門家たちが、あなたを最適な道筋へと導いてくれます。大切なのは、不安なまま一人で悩み続けないことです。糖尿病は、早期に発見し、適切に管理すれば、決して怖い病気ではありません。まずは、勇気を出して、近くの内科の扉を叩くことから始めてみてください。
まとめ。糖尿病が心配なら、まず内科へ相談を