2026年3月
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お子さんの喉の赤い発疹、見過ごせない病気のサイン
お子さんが「喉が痛い」と訴えたり、食事を嫌がったりする時、口の中を覗いてみると喉の奥に赤いブツブツができていて、心配になる保護者の方は多いでしょう。子どもの喉にできる赤い発疹は、大人の場合と同様に風邪や扁桃炎が原因であることも多いですが、子ども特有の感染症のサインである可能性も考慮する必要があります。特に注意したいのが、夏風邪の代表格であるヘルパンギーナや手足口病です。ヘルパンギーナは、高熱とともに喉の奥、特に上あごのあたりに赤い発疹や水ぶくれができるのが特徴です。強い痛みでのどを痛がり、食事や水分が摂りにくくなることもあります。手足口病は、その名の通り、喉の発疹に加えて、手のひら、足の裏、おしりなどにも水疱性の発疹が現れます。これらの病気はウイルスが原因であるため、特効薬はなく、症状を和らげる対症療法が中心となります。もう一つ、注意が必要なのが溶連菌感染症です。これは細菌による感染症で、喉の強い痛みに加え、舌がイチゴのように赤くブツブツになる「イチゴ舌」や、体に細かい赤い発疹が出るといった特徴的な症状を伴うことがあります。溶連菌感染症は、抗生剤による適切な治療を行わないと、腎炎やリウマチ熱などの重い合併症を引き起こす可能性があるため、疑われる場合は速やかに小児科を受診することが極めて重要です。お子さんの喉に赤いブツブツを見つけたら、まずは発熱の有無、他に発疹はないか、食事や水分は摂れているかなどを注意深く観察してください。そして、高熱がある、ぐったりしている、水分も受け付けないといった様子が見られる場合は、迷わず医療機関に相談しましょう。