喉の奥にできた赤いブツブツ。少し違和感があるけれど、痛みも熱もないから大丈夫だろう。そう考えて、様子を見てしまう人は意外と多いかもしれません。しかし、その判断が症状を長引かせたり、悪化させたりする原因になる可能性があります。喉の粘膜に現れる赤い発疹は、単なる風邪の初期症状であることも多いですが、中には注意が必要な病気が隠れていることもあります。例えば、高熱や激しい喉の痛みを伴う場合は、溶連菌感染症の可能性が考えられます。この感染症は、放置するとリウマチ熱や急性糸球体腎炎といった合併症を引き起こすリスクがあるため、迅速な診断と抗生剤による治療が不可欠です。また、口内炎のような白い膜を伴うブツブツが広がる場合は、ヘルパンギーナや手足口病といったウイルス性の感染症かもしれません。これらは特に子どもに多い病気ですが、大人も感染します。さらに、喉の片側だけに強い痛みや腫れが見られる場合は、扁桃周囲膿瘍といって、扁桃の周りに膿が溜まる深刻な状態に陥っている可能性もあります。この場合、切開して膿を出す処置が必要になることも少なくありません。このように、一見同じように見える喉の赤いブツブツでも、その背景には様々な病気が潜んでいるのです。どの病気であるかを正確に判断し、適切な治療を行うことは、専門家である医師にしかできません。特に、症状が数日経っても改善しない、痛みがどんどん強くなる、息苦しさや食べ物が飲み込みにくいといった症状が出てきた場合は、迷わず耳鼻咽喉科を受診してください。早期発見、早期治療が、つらい症状からの早期回復への一番の近道なのです。