あれは忘れもしない、大事なプレゼンテーションを数日後に控えた月曜日の朝でした。目覚めると、喉に今まで感じたことのないようなザラザラとした違和感がありました。唾を飲み込むたびに、何かが引っかかるような感覚。まさかと思い、急いで洗面所の鏡で口を大きく開けてみると、そこには信じられない光景が広がっていました。喉の奥、扁桃腺のあたりに、地図のように広がる赤いブツブツ。まるで小さな赤い実がなっているかのようでした。熱はない、体もだるくない。しかし、この見た目の異常さと喉の不快感は、私を大きな不安に陥れました。仕事のことが頭をよぎり、なんとか自力で治せないかと考えました。うがい薬で何度も喉を洗い、のど飴をひっきりなしに舐め、加湿器をフル稼働させました。しかし、翌日になっても状況は一向に改善しません。むしろ、飲み込む際の痛みが少しずつ増しているように感じました。このままではプレゼンに響く。そう覚悟を決めて、昼休みに会社の近くの耳鼻咽喉科に駆け込みました。医師は私の喉を一目見るなり、ああ、これは急性扁桃炎ですね、と診断を下しました。細菌感染が原因で、疲労が溜まっていたのでしょう、と。抗生剤と消炎剤を処方され、とにかく喉を休ませるようにと指示を受けました。薬を飲み始めると、翌日には劇的に痛みが和らぎ、三日後にはあれほど私を悩ませた赤いブツブツも少しずつ引いていきました。この経験を通じて、私は体のサインを軽視してはいけないと痛感しました。自己判断で対処しようとせず、不安な時は専門家の力を借りることの大切さを身をもって学んだ出来事です。