蕁麻疹と発熱という、ダブルの不調に見舞われている時、体は、内側と外側の両方で、見えない敵と戦っている状態です。この消耗戦を乗り切り、一日も早く回復するためには、病院での治療と並行して、日々の食事や生活習慣にも、少しだけ配慮をすることが、非常に効果的です。ここでは、症状を悪化させず、体の回復を助けるための、生活上の注意点をいくつか紹介します。まず、「食事」についてです。蕁麻疹が出ている時は、皮膚の血管が拡張し、過敏になっています。そのため、体を温め、血行を促進するような食事や、刺激の強い食品は、かゆみを悪化させる可能性があるため、避けるのが賢明です。具体的には、唐辛子やコショウといった「香辛料」を多く使った辛い料理、そして「アルコール」は厳禁です。また、サバやアジといった青魚、あるいは豚肉などに含まれる「ヒスタミン」という物質や、体内でヒスタミンを遊離させる作用のある食品(チョコレート、トマト、ほうれん草など)も、症状を悪化させる可能性があるため、一時的に控えた方が良いとされています。逆に、積極的に摂りたいのは、消化が良く、栄養価の高い、胃腸に優しい食事です。おかゆやうどん、スープ、そしてビタミンやミネラルを補給できる、果物や野菜などがおすすめです。次に、「生活習慣」についての注意点です。最も重要なのは、「体を温めすぎない」ことです。熱いお風呂に長時間浸かるのは避け、ぬるめのシャワーで、汗や汚れをさっと洗い流す程度にしましょう。石鹸やボディソープも、刺激の少ないものを使い、ゴシゴシと擦らず、優しく撫でるように洗うことが大切です。運動や、ストレスのかかる活動も、血行を促進し、かゆみを増強させるため、症状が落ち着くまでは控えるべきです。服装は、肌への刺激が少ない、綿などの天然素材で、ゆったりとしたものを選びましょう。そして、何よりも大切なのが、「十分な休養と睡眠」です。蕁麻疹と発熱は、体が「少し休んでください」と発しているサインでもあります。無理をせず、安静にして、体の免疫力が、病気と戦うのを助けてあげてください。これらの少しの心がけが、薬の効果を高め、つらい症状からの、より早い回復へと繋がるのです。
蕁麻疹で熱が出た時の食事と生活の注意