多くの女性が、生理不順を「いつものことだから」「体質だから」と片付けてしまいがちですが、生理がこないという現象には必ず何らかの身体的な理由が存在します。その原因を突き止め、適切な対処をするために病院へ行くべき判断基準は、個々のライフステージや症状によっても異なります。まず、十代の思春期の場合、初経から数年は周期が安定しないのは生理的な現象です。しかし、一度始まった生理が半年以上止まっている場合や、激しいスポーツや受験勉強の影響で三ヶ月以上来ない場合は、成長期の身体への負荷が大きすぎることの現れであり、受診が必要です。次に、二十代から三十代の成熟期においては、生理は「健康のバロメーター」そのものです。この時期に予定日から一週間以上遅れることが頻繁にある、あるいは一回飛ばしてしまったという場合は、多嚢胞性卵巣症候群などの疾患が隠れている可能性があります。特に、毛深くなった、ニキビが増えた、急激に体重が増えたといった症状を伴う場合は、早急な検査が望まれます。また、四十代以降のプレ更年期においては、生理がこないことは閉経に向けた準備の始まりである可能性が高いですが、中には子宮体がんなどの不正出血を生理の遅れと勘違いしてしまうケースもあり、注意が必要です。「いつ病院へ行けばいいのか」という問いに対し、期間以外の判断材料となるのが「随伴症状」です。生理がこないことに加え、頭痛やめまいがひどい、イライラが止まらない、乳房が張る、あるいは腹痛があるといった症状があれば、それはホルモンバランスが激しく揺れ動いているサインです。この場合は、たとえ一週間の遅れであっても病院へ相談に行く正当な理由になります。病院選びにおいては、産婦人科という名前が敷居を高く感じさせるなら、まずは女性外来や内科を併設しているクリニックを選ぶのも一つの手です。診察では、内診を避けたい場合は医師にその旨を伝えることも可能です。お腹の上からのエコー検査や血液検査だけでも、多くの情報を得ることができます。生理不順を放置することは、将来の自分の身体への借金を作るようなものです。一回、二回の不調を軽視せず、今の自分のコンディションを確認するという気軽な気持ちで、医療の力を借りるという選択肢を持ってください。それが、数年後、数十年後の健やかな毎日を支えるための、最も賢明で価値のある判断基準となるはずです。
生理がこない悩みを解決するために病院へ行く判断基準