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幼い頃の水疱瘡の跡を大人になって治療した体験談
私の額の中央には、幼い頃に患った水疱瘡の跡が一つ、小さなクレーターのように残っていました。物心がつく前からあったその跡を、当時の私は「頑張って病気と戦った勲章だよ」という母の言葉を信じて、あまり気にせずに過ごしてきました。しかし、大人になり、メイクをするようになると、その小さな凹みが影を作り、どうしても隠しきれないことがコンプレックスに変わっていきました。どんなに厚塗りのファンデーションを重ねても、角度によってはその穴が強調され、写真を見るたびに自分の顔に欠点があるような気がして落ち込んでいたのです。二十代後半になり、私は意を決して美容皮膚科の門を叩きました。カウンセリングで先生にその跡を見せると、これは典型的な水疱瘡の陥没跡で、真皮の組織が固まってしまっているため、化粧品やマッサージでは改善しないとはっきり言われました。しかし、最新のレーザー治療やサブシジョンという手法を組み合わせれば、目立たなくさせることは可能だという希望も提示してくれました。私はまず、フラクショナルレーザーという治療を受けることにしました。これは皮膚に微細な穴を開けて、自己再生能力を呼び起こし、コラーゲンの生成を促す治療です。施術当日はチクチクとした痛みがあり、数日間は赤みとザラつきが残りましたが、一ヶ月が経過する頃、跡の角が少し取れて滑らかになったような気がしました。さらに数回繰り返すうちに、凹みの底が少しずつ持ち上がってくるのを実感し、長年自分を苦しめていた影が薄くなっていくことに感動を覚えました。もちろん、完全に赤ちゃんのような平らな肌に戻ったわけではありません。しかし、今では薄いメイクだけで十分に隠せるようになり、鏡を見るたびに感じていた重苦しい気持ちは消え去りました。何よりも、長年抱えていたコンプレックスを自らの意思で解決しようと一歩踏み出したことが、自分自身の自信に繋がったと感じています。もし、幼い頃の跡で今も悩んでいる方がいるなら、大人の技術と医学を頼ることは決して贅沢なことではないと伝えたいです。勲章としての記憶は心に残しつつ、肌の悩みは現代の医療で解決する。その選択をしたことで、私はようやく自分の顔を心から好きになることができました。