数ヶ月前から、トイレに行くたびにカミソリで切られるような激痛に襲われていました。最初は市販薬で誤魔化していましたが、次第に便意そのものが恐怖に変わり、ついに私は肛門科を受診することを決意しました。病院の門を叩くまでは、恥ずかしさと恐怖で心臓が飛び出しそうでした。他人に、それもお医者さんに自分の肛門を見せるなんて、人生最大の屈辱ではないかとさえ思っていたのです。しかし、実際に受診してみると、その心配は取り越し苦労でした。受付のスタッフや看護師さんは非常に事務的かつ親切で、私が深刻に悩んでいることを特別視せず、一つの「疾患」として淡々と扱ってくれました。診察室に入ると、カーテンで仕切られたベッドへ案内されました。看護師さんに「ズボンを少し下げて、こちらを向いて寝てくださいね」と優しく声をかけられ、大きなバスタオルで腰回りを覆ってもらったとき、視覚的な露出が最小限に抑えられていることに安堵しました。先生が登場しても、私は顔を合わせることなく、ただ背中を向けて寝ているだけです。先生は「ちょっと冷たいゼリーを塗りますね」と言って、指で優しく触れながら中を確認してくれました。少し圧迫感はありましたが、あんなに怖がっていた痛みはほとんど感じませんでした。その後、小さなカメラのようなもので中を見た際も、モニターを見せてもらいながら「ここが切れている場所ですよ」と説明を受け、自分の不調の原因が可視化されたことで、むしろ清々しい気持ちになりました。診断は典型的な切れ痔でした。先生は「もっと早く来れば、もっと早く楽になれたのに」と笑って仰いました。処方された注入軟膏と、便を柔らかくする薬を使い始めると、あんなに苦しんでいた痛みは数日で劇的に改善しました。病院へ行く前は、何をされるのかという不安で頭がいっぱいでしたが、終わってみれば、歯医者へ行くのとそれほど変わらない、プロフェッショナルな医療体験でした。恥ずかしさよりも、痛みのない日常の方がずっと大切であると、今の私は断言できます。もし迷っている方がいたら、その恥ずかしさは最初の一分間だけだと伝えたいです。それを越えれば、穏やかな毎日が待っています。